How do you come to school?
How do you come to school? 「あなたはどうやって学校に来ますか?」という中学校1年生で習う文章です。文法的に説明すれば、疑問詞how で始め、その後ろに do で始まる一般動詞の疑問文が続くという構造になっています。この文法理解は非常に大切。本当に大切。またこれを書けて言えなければなりません。
そして、単に言えるだけでなく、正しい発音で言えなければなりません。そして口や舌の形だけではなく、英語の呼吸で(発言前に息を吸うこと)、一気に休みなく言えることが非常に大切なのです。 発音に対しては、従来から指導がありましたが、呼吸のコツや息継ぎの回数を教えてくれる教室や先生は少ないのではないでしょうか?
私のところで六年生から英語を習い始めた野球少年のK君に、「息を吸いで込んから一気に話す」、「日本語より少し奥から発音する」とアドバイスして、How do you come to school? を言う練習をしてもらいました。完璧にナチュラルに言えるようになって、気をよくしたのでしょうね、小学校に来ているALTの先生にさっそく試してみたそうです。そのときのことをK君、先日、私にやや興奮気味に伝えてくれました。「先生、先生、How do you come to school? って言ってみたらね、マリー先生の顔がびっくりした顔になってた!! ほんとびっくりしてたわ〜。あの顔!!マリー先生の答えは、だいたいわかったよ。授業の後に呼ばれてDo you like English? って聞かれた〜。」
この小学校のALTのマリー先生がびっくりしたのは、6年生の彼がHow do you come to school?を知っていることでもなければ、単語力があることでもなければ、英検何級を持ってることでもなかったと思います。6年生から始めたばかりのK君は、英検も受けていませんし、まだ限られた語彙しかありません。ALTの先生が驚かれたのは、間違いなく、彼の英語のナチュラル感なのです。個々の単語の発音もきれいに言えていますが、それだけでなく、彼は、英語を息を吸い込んでから少し奥から話し切ることを知っているので、彼の英語はナチュラルにスピードに乗れるんです。また単語を「息の糸でつなぐ」ことも教えていますで、ますますナチュラル感が出てきます。
野球少年の彼はすごくうれしかったみたいで、お母さんに中学に入っても英語続けたいと言ってくれたそうです。お母さんからは、息子の方から何かを続けたいと言われたことは初めてで、びっくりしたとメールが届いていました。 (^O^)(^O^)
英語の勉強にはいろんな要素があります。単語とスペルを覚えること、文法を理解すること。読めること書けること、聞けること。発音を覚えること。そして発音とは口や舌の動きだけにとどまらず、正しい息継ぎやどこから声を出すのかという体を使った練習も欠かせないのです。K君には気をよくしてもらったところで、もちろん、How do you come to school? のディクテーションを何度も練習してきっちり書けるようにもなってもらいました。六年だもの、言ったことは書けなきゃね。