リスニング力を強化するには

中学3年生の生徒たちと少し難しめのリスニング課題に取り組んでいます。難しいといっても、内容が難しいわけではなく、日常生活が場面設定されたマテリアルなので、まず、表現になじみがないことが問題のようです。どのような表現になじみがないかというと、get lost, a minute ago、pretty long, department store などなど。どれもそれほどむずかしい表現ではないのですが、教科書や問題集ではあまり扱われないので、聞き取れないのでしょう。でもこれらの用語は一旦わかってしまえば、2回目からはいとも簡単に聞き取ることができます。

私自身の経験ですが、リスニング力を強化したいと思って、むやみに聞き流してみたところで、どうにもなりません。知らない単語や表現は100回聞いてもわかりません。リスニング力を強化したいと思ったら、まず語彙を増やすこと。また、この後はof だとか to だとか、ここは現在完了のはずだとか、予測力も非常に重要になるので、文法の知識が非常に大切になります。文法の力で聞くのです。

外国語の勉強とはつまるところ文法の勉強。文法のための文法は無意味ですが、文法を理解しなければ、リスニング力もスピーキング力もつかないのです。