子音の大切さ

私が会社勤めをしていた大昔の昭和にテレックスという通信手段がありました。コスト削減のために字数をできるだけ少なくし、例えばPlease を Plz のように書くのです。

それだけ英語の子音はメッセージ力の強いということなのです。

英語には「ライムする=韻を踏む」という現象があり、例えばtop, mop, hop はライムしています。つまり後半の op の音はみな同じなのです。ですから、頭の子音のt, m, hをはっきり言わなければ何を言っているのかわからなくなってしまいます。ここで間違えていけないのは、「はっきり言う」というのは「力強く」ではありません。子音の余韻を「長持ち」させるということなのです。

それにくらべて日本語は母音の方が強いので、日本人がtopと言った場合に、「t」 よりも「オ」が目立ってしまい、結果top なのかmop なのかhop なのか伝わらないことがよくあるのです。

「子音を長持ちさせよう」とする意識があれば、リズムも自然に生まれてきます。

いつも音読練習をがんばってくれるMちゃんの発音は、子音の余韻が長持ちしててとてもいいと思います。