やはり低学年から始めるのがよい - 力を抜くことの大切さ

先日「ホンマでっか」というテレビで「関西人と関東人、生まれ変わるならどっちが得?」というテーマが取り上げられていました。

その中で、英語を話すなら関西人有利とありました。私は兵庫県宝塚市出身の関西人ですが、もちろん、関西人がみな英語が得意というわけではありませんし、なによりもしっかり勉強することが大切なのは言うまでもありません。

ただ、その番組でも言っていた通り、私も関西人の方が英語を話すには若干有利だと思います。その理由は、英語は喉の奥から発声する言語であり、関西弁には喉の奥から出す音があるのです(「あほんだら」の「あ」や、「さっむぅ」の「さ」。東京の「馬鹿言ってんじゃねーよ」、「さむいねぇ~」は、比較的に音が浅くて高い)。

ですから、「喉の奥を使いなさい」と言われたときに、関西人には頼るべき音がわずかながらも自分の中にあるということなのです。

ただいくら関西人でも、英語は「喉の奥」を使う、「あほんだら」の「あ」と同じだということに、気づかなければ自分の優位性を発揮することはできません。要は指導者の問題なのです。

そして喉の奥から発声するには、首や喉が脱力していなければ出しにくいのですが、英語を話すのに何が難しいかと言って、実はこの「脱力」が日本人にとっては何より難しいのです。

個々の音、たとえばRやLの音も難しいと言えば難しいのですが、大人でも練習すれば必ずできるようになります。しかし「脱力」は、頭でたとえ理解できたとしても、日本人としての長年の生活習慣があるので、なかなかできるものではありません。力を入れるより、力を抜く方がはるかに難しいのです。

英語話者と日本人では立ったときの姿勢から違うのです。日本人は「硬い」のです。

その点、小学1、2年生は子供らしくて、まだまだ体の力が抜けています。

これが、5,6年生になると、大人と同じように、「力が抜けない」生徒さんがちらほらと出てきてしまいます。

ですから、やはり英語は、小学校の1年生か2年生から始めるのが良いのです。