論理的に書くということ- (2)
昨日「英語を論理的に書くということ」について書きましたが、その続きを少し。
毎年「長文読解が苦手です!」と私のところに駆け込んでくる高校生がいます。文法もまぁ勉強している、単語も覚えた、でも読解問題で点数がとれない、どうしてぇ〜。
読解問題が苦手な生徒には1つの共通点があります。難解な英文解釈はどんな生徒にとっても難しいのですが、読解問題が苦手な生徒は、他の生徒の正答率があがる易しい読解問題であっても、正答率にあまり変化がないのです。難しいともちろん読み取れない、易しくなってもやはりあまり読み取れないのです。どういうことかというと、易しい文章の中にも存在している「英文の論理の流れ」をくみとれていないのです。
英文は日本文よりも、論理の流れがくっきりしています。やさしい文章にも流れがあります。文書を理解するということは、その流れに沿って、段落ごとのポイントを読み取っていくことです。流れさえつかめれば、予測もつくし速く読むこともできます。あらゆる英語の試験において、速く読めるというのは非常に重要です。試験ですから、2時間かけて読めたとしても意味はないのです。
流れに沿って読むには、まず読み慣れることも大切ですが、自分で英文を書く際も、流れにそった文章を書く練習を小学生段階から始めるべきだと思っています。大切なことは、ある程度まとまった文章を書くこと、そしてその中に論理の流れを通すことなのです。バラバラの短文を書き散らすだけでは、なかなか上手に書けるようにはなりません。
お正月明けの5年生の英文レポート、私は本当に楽しみにしています。