スピーキングテストの大学入試への導入

英検5級にもスピーキングがとりいれられ、準1級にはメールライティング。大学入試にもいよいよスピーキングが導入される運びとなりました。よい流れだと思います。

つまりは聞く、話すなどアウトプットがどれだけできるかが求められるようになったというわけです。従来は「理解できる」「わかる」だけが重視されてきたので、高校生に難解きわまる読解問題を課すこともありました。

読解力が不要ということはありません。非常に重要な能力です。ただ、その難解な読解に至る前段階の学習が十分ではなかったと私は思います。小学校高学年になれば、比較的容易な文章を何度も何度も音読練習し、読めたものは聞いてもわかる、内容を思い出しながら書ける、もちろん内容を思い出しながら言うことができるという勉強をしなければなりません。

低学年ではまず音慣れ、文字なれ、中学年から書く、読むの導入。高学年以降はまとまった文章の読み書き、音読というのが正しい順序だと思います。そして聞く、話すはレッスン時に常に行う。何よりも大切なことは、まとまったことを理論的に「話す」能力は決してそれだけポツンと存在しているわけではなく、他の3技能と連携しながら育つということです。

会話、会話というと、その点が忘れがちになります。インタビューテストに耐えうるスピーキング力とは、簡単なフレーズや挨拶ができる程度の会話力ではないはずです。