日本語と英語の「思い」違い
先日、日本語教師をしている友人から相談がありました。英語が母語の日本語学習者に「思う」というと、それはthink か、consider か、suppose か guess なのかとよく質問されるそうです。「どこがどう違うの?」が彼女からの質問でした。
私もだいたいは分かるのですが、この機会にと何人かの英語が母語の友人に質問してたしかめたところ、だいたいこのような区分けができました。
considerは熟考。 よく考えること。たとえば「会社をやめようと思ったことはあるか」の場合、さすがに、あれやこれやとよくよく考えるでしょうから、consider を使います。
think 理由があっての「思う」。過去の経験や事実に基づいて判断しての「思う」。
suppose と guess think というまでの理由がない「思う」。
かつての私がそうだったように、たぶん日本人はthink を使いすぎていると思います。次回から、「それほど根拠ないな」というときは、guess かsuppose を使ってみてはいかがですか。私のオーストラリア人の友人は日本人が「〜と思う」と言うとき、意味がわからないことがあると言ってましたから。