英検の新ライティング問題ー要約問題

4月以降、英検の一次試験に、新たに要約のライティング問題が加わります。この要約問題をこなすにはかなりの実力が必要です。

実は自分の意見を述べるライティング問題は、練習を重ねれば決して難しくありません。150字、300字と字数を課されるととても書けないと思われるでしょうが、論理構成に従って書けば実はそれほど難しくありません。自分の経験を少し「盛って」、具体例をたくさん示せば字数は容易に達成できます。書きやすいやさしい単語と構文を使えば、300字のエッセイを書くことも実はそれほど難しくはないのです。

要約問題というのは、それとは逆の事をしなければなりません。広がった具体例を抽象的に短く纏めなければなりません。「お箸」、「お皿」、「スプーン。「フォーク」などの具体例を「食器」と1語で纏められる抽象的な語彙力が求められます。また、複雑な内容を短いコンパクトな文に纏めることができる高度な文法力が必要です。深度の深い文法力が必要になります。

文法というと、文法だけしかできない、文法できても英語できない、と否定的な意見を持つ方がいるのですが、本当の文法力とは問題集の問題を解いて終わりではなりません。問題集の範疇を大きく超えて、正しい文法で英語を書く話すことができる事が真の文法力なのです。

本当に英語の実力の高い先生しか、要約問題の指導は難しいと思います。このブログが多くの方の目に留まり、多くの学びたい方と出会えることを切に願っています。