小いさい時の発音練習がとても大切な訳

いつも思いっきりよい発音で練習してくれるYちゃん。思い切りも良いし、きれいに真似もできるし、英語が大好きみたい。Yちゃんだけではなくて、小学校低学年、幼稚園の生徒さんは英語をなんなく発音できてしまいます。発音練習は小さい時に始めるべきだと、お子さん達を教えていて本当に思います。

それには理由があり、人は育つ過程で自分が属する社会での、姿勢や話し方まで身に付けて行きます。日本人としての姿勢、話し方はおそらく小学校高学年あたりで完成するのではないでしょうか。

実はここに大きな問題があります。英語は喉を開いて話す言葉。コーラスなどをやられた方は「喉を開いて」と何度も指導されたと思います。ところが、普通の日本人の大人は「喉を開く」という感覚がまるでわからないのです。それに対し、子供はどこの国の子供でも、みな喉が開いています。赤ちゃんの強烈な泣き声は、喉が開いているからこそ出る声なのです。

英語の音の中には、喉が閉まった状態の狭い領域ではどうやっても出せない音があります。いくら練習しても、領域そのものが狭いので出せないのです。喉を開くしかない。もちろん、閉まった喉を開くことはできないことはないのですが本当に難しいですし、受験を控えた中高生が喉を開く練習ばかりする訳にもいかないのです。

その点、小さなお子さんの喉はみな開いています。この開いた状態の時にどんどん発音を覚えて、英語と日本語では使う体の場所自体が違うことを自然に身に付けることが非常に大事なのです。だからこそ、小学校の低学年の間に習いに来てほしいと強く願っています。