英語は喉を開く
英語は喉を開いて声を胸で響かせて話します。
赤ちゃんはそうやって声を響かせて泣いています。でも日本人は成長していく過程で、この声の出し方を忘れていくのです。
日本社会では声を響かせて話すのはタブー。日本人は口先のほんの狭い領域で、声を響かせずに話します。
だから日本人が英語の発音を練習しても、すごく伝わりにくくなってしまいます。また、そもそも英語には、喉を開いて首の下の方のあたりまで使わないと発音できない音があるので、口先でいくら発音練習してもできません。そして多くの人は、英語と日本語では使う体の場所が違う、発声方法が違う、という根本的なことに気が付かないまま、あきらめてしまうのです。
でも、日本人でも赤ちゃんは英語話者の赤ちゃんと同じ様に泣きます。小さなお子さんは赤ちゃんの時のまま話すので、英語話者と同じ発声方法ができます。それがだんたんと大きくなって、日本人としての立ち居振る舞いや日本社会に受け入れられる発声方法を身に着けていく過程で、英語の発声方法ができなくなってしまいます。喉を開くということをいったん忘れてしまうと、できるようになるまで、ものすごく苦労します。
小学校のうち、できれば低学年のうちに英語の勉強を始める意義は、英検3級をとったりすることではなくて、子供のときの声の出し方、つまり英語話者と同じ声の出し方を忘れないためなのです。