英検2級2次試験の指導
高校2年のKさんに英検2級2次試験のスピーキングのレッスンを行っています。Kさんは県内有数の進学校に通ういわゆるお勉強のできる生徒さんですが、理系進学希望ということもあってか、英語のスピーキングに少し苦手意識があります。
ながく日本人学生を指導してきた私には、日本人がどこで言い間違えるか実はある程度予測がつきます。書けば絶対に間違えないことを、話すときに言い間違えてしまうのです。その代表例が代名詞。He とShe やHis とHer を言い間違えてしまうのです。なぜかというと、日本語では男女の区別をつけて相手に呼びかけるということをほとんどやらないので、次に何を言おうかと考えた瞬間に、彼のことをShe と言ってしまうような言い間違いが発生しやすいのです。
K さんも「彼のお母さん」と言うべきところを、お母さんが女性なのでHer mother と言ってしまっていました。Kさんには男性、女性の代名詞を使う前には、集中して絶対に言い間違えないように注意すること。Keiko is in her twenties (20代)のような代名詞が入ってくる表現をスピーキングでは避けて、Keiko is about 25 years old. 位で十分だと伝えました。
また「電話をかける」はcall 人であってcall to 人とは言わないこと。call to 人では大声で呼びかけるになってしまいます。なぜこの言い間違いが発生するかというと、call on/call for/call off などcall を使った句動詞を高校生はたくさん習うので、話しているとき、どれを言おべきか一瞬まよって、言い間違えてしまうのです。実は、I phoned her. にしておけば、言い間違えは発生しなくなります。
スピーキングの勉強は、読解とはまったく別の競技。簡単に思えることを何回も何回も繰り返して、間違えないようにする必要があるのです。