「英語の姿」を見失わない -Treasure をお使いの生徒さんへ

私立中学・高校の中に普通の中学生にはややむずかしいTreasure という教科書を採用している学校があります。

よくできた教科書ではあるのですが、細部にわたって説明が事細かにされているところが、実は良い所でもあるし、悪い所でもあるのです。

T君が通う私立中学でも英語の教科書はTreasure 。宿題が学校からたくさん出されていて、それをこなすのに精一杯。T君は英語の何が分からないというより、すっかり英語の勉強の中で迷子になってしまっていました。おまけにCDもほとんど聞いたこともないようで、一番やってはいけない英語の勉強の仕方にすっかりハマってしまっています。

トリビア的に英語の細かいルールや、表現を知ることは決して無駄ではありません。でも一番大切なことは「英語の姿」そのものが、しっかり見えていることなのです。

英文というのは実にシンプルでA is B か、A does Bしかありません。本当にその2パターンだけ。英語という言語は、必ず先に主語を指定し、その主語が何なのかを言うときはbe動詞、主語が行動したというときは一般動詞。本当にそれだけで冒頭に来る「主語と動詞」が命です。本当にシンプル。

「主語と動詞が命」という「英語の姿」さえ見失わなけれ、受動態を習おうが現在完了を習おうが、そのまますっと入っていきます。わからなくなってしまうのは、まさしく「木を見て森を見ず」のように新しい学習項目ばかりに気を取られ、一番大事な「英語の姿」がまるで見えていないからです。

T君にはまずCDを探すようにお願いしました(学校から配布されているはずです)。私が教えることは、英語の姿をちゃんと見えるようにしてあげること。難しく書いてある教科書の説明をわかりやすい日常的な例文でわからせてあげること。そしてT君が自分でしなければならないことは、CDをキチンと聞いて、新出単語の音と意味をしっかり覚えること。単語だけは、私が生徒さんの代わりに覚えてあげることができません。

先生がすることと、自分でやらなければならないことをちゃんと確認した体験レッスンを経て、T君のレッスンが4月から始まります。

必ず何等かの結果を出せると思います。