TOEIC講座
先週からまた新に、企業でのTOEIC講座も担当になりました。受講者は全員、男性会社員の方々なので、表情を大きくかえて反応されることはあまりないのですが、それでも私の講義を「吸い付くように」聞いてくださっているのはひしひしと感じます。
TOEIC で点をとるにはまず語彙がなくてはなりません。リーディングはもちろんですが、リスニング問題でも知らない単語は聞き取れないからです。しかし、TOEICに出題される語彙はある程度、範囲は限られているので、何度も何度も過去問を繰り返すことで語彙は克服できるはずです。問題は文法。社会人の方の中には、基本的な文法を忘れてしまっている方も多く、そこから理解していくにはかなり時間がかってしまうかもしれません。その上、理解がないと、同じような問題を間違い続けることになってしまいます。
また読解問題も、英語の語順がわからないとしっかり意味をとることが難しくなってしまうのです。ということは、やはり中高時代に文法をしっかり身に着けることが、とても重要と言えます。その上で、社会人になってからは身に着けたものを忘れてしまわないよう、少しでも英語を聞いたり、かるく読んだり習慣を継続することが大切なんですね。
小学生時代は音慣れ文字慣れ、中高は文法(ただし、音読は絶対続けましょう)、大学ではさまざまな実用の場面に触れ、社会人になってからは自分の仕事に合わせた語彙と表現を身に着ける ー これが、ふつうの日本人が英語を習得するおおまかなロードマップだと言えるのではないでしょうか。